ペット市場について

厚生労働省が調査している衛生行政報告例や各種協会等が出している統計情報を基にこの業界の状況を調査した。

犬の登録頭数の全国の推移

気づきとファクト

2021年以降、登録頭数の減少が緩やかになっており、ほぼ横ばいの状態になっています。

登録頭数のピーク

登録頭数は2009年頃にピーク(約7,000,000頭)を迎えています。

その後、減少に転じています。

減少傾向

2009年以降、登録頭数は毎年減少傾向にあります。

2023年時点では約5,500,000頭となり、ピーク時から約1,500,000頭の減少が見られます。

減少速度

減少速度は年によって一定ではないように見えます。

特に2015年から2020年の間に減少が加速している可能性があります。

近年の安定化

考えられる要因

  • 減少理由の可能性:
    • ペットとしての犬の人気の変化。
    • 登録義務のルール変更。
    • 少子高齢化やライフスタイルの変化。
    • 犬の飼育コスト増加。
  • 近年の安定化の理由:
    • 飼育する家庭が一定数に落ち着いた。
    • 新しい登録制度や啓発活動の効果。

都道府県別の推移

都道府県別に2023年と2009年を比較すると、全国比では0.87と減少している一方で、東京都、大阪府、広島県は上昇していた。また、減少率の大きい順では和歌山、鹿児島、青森であった。

これは仮説だが、減少率の大きい地域は年金生活者が多くなったことにより、生活を圧迫するため飼育を控えているのではないだろうか。ちなみに、犬の月当たりの飼育料は2~3万円程度かかるようである。

増加している都道府県

減少している都道府県

参考:犬の一生にかかる費用

参考

e-stat:衛生行政報告例

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経産省レポート

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