中学生でもわかる!基本的な記述統計(平均、中央値、最頻値)の解説

こんにちは!今日は、統計の基本中の基本である 平均中央値、そして 最頻値 について、分かりやすく説明していきます。普段の生活の中でも「データ」を見る機会はたくさんあります。たとえば、テストの点数や身長、好きなスポーツ選手の背番号など、数字や情報がいっぱいです。これらを整理して「データの特徴」を知るのが記述統計です。


1. 平均(へいきん)とは?

1.1 平均の意味

平均は、データ全体の「中心」を表す値です。
計算方法:
すべての値を足して、その個数で割ります。

1.2 具体例

例えば、あなたがテストで次の点数を取ったとします:
点数: 5, 7, 9
計算:平均=5+7+93=213=7\text{平均} = \frac{5 + 7 + 9}{3} = \frac{21}{3} = 7平均=35+7+9​=321​=7

この場合、平均点は 7 となります。


2. 中央値(ちゅうおうち)とは?

2.1 中央値の意味

中央値は、データを小さい順に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する値です。
データが奇数個の場合は中央の値がそのまま中央値。
偶数個の場合は中央の2つの値の平均をとります。

2.2 具体例

  • 例1:
    データが {3, 5, 7} の場合、
    順番に並べると 3, 5, 7。
    真ん中は 5 なので、中央値は 5 です。
  • 例2:
    データが {2, 4, 6, 8} の場合、
    順番に並べると 2, 4, 6, 8。
    中央の2つは 4 と 6。
    この2つの平均は (4+6)/2=5(4+6)/2 = 5(4+6)/2=5 なので、中央値は 5 となります。

3. 最頻値(さいひんち、モード)とは?

3.1 最頻値の意味

最頻値は、データの中で一番多く出てくる値です。
複数の値が同じ回数で最も多く出た場合は、すべてのその値が最頻値となります。

3.2 具体例

例えば、データが {2, 3, 3, 5, 7} の場合、
数字「3」が2回出ていて、他の数字は1回ずつなので、最頻値は 3 です。
また、もしすべての数が一回ずつだった場合は、最頻値がないとも言われます。


4. 実際のデータで見てみよう!

ここでは、クラスのテスト点数を例に、平均、中央値、最頻値を計算してみましょう。

4.1 テスト点数の例

点数のデータ: 70, 80, 80, 90, 100

平均の計算

平均=70+80+80+90+1005=4205=84\text{平均} = \frac{70 + 80 + 80 + 90 + 100}{5} = \frac{420}{5} = 84平均=570+80+80+90+100​=5420​=84

→ 平均点は 84点

中央値の計算

点数を順番に並べると:70, 80, 80, 90, 100
中央の値は一番真ん中の 80点
→ 中央値は 80点

最頻値の計算

データの中で一番多く出ているのは 80点 (2回出現)
→ 最頻値は 80点


5. まとめ

  • 平均 は、すべての値の合計を個数で割って求めます。
  • 中央値 は、データを並べたときの中央の値です。
  • 最頻値 は、最も多く現れる値です。

これらの統計量を使うことで、データの全体的な特徴を簡単に理解することができます。ぜひ、クラスのテストの点数や自分の日常生活のデータを使って、実際に計算してみましょう!

これで、記述統計の基本がわかりやすくなったと思います。統計検定3級に向けて、基礎からしっかり学んでいきましょうね。