RStudioの基本的な使い方と便利な機能

基本的な使い方

1. RStudioの画面構成

RStudioは通常、以下の4つのペインで構成されています

  • 左上(Sourceペイン): スクリプトやMarkdownファイルなどを編集する場所。
  • 左下(Consoleペイン): コードを実行し、その結果を確認する場所。
  • 右上(Environmentペイン): 作成したオブジェクトや変数を一覧表示。
  • 右下(Files/Plots/Packagesペイン): ファイル管理、グラフ表示、パッケージ管理など。

2. 基本操作

  • コードの実行: スクリプトにコードを書き、WindowsではCtrl + Enter、MacではCommand + Enterで実行できます
  • スクリプトの保存: 作業内容を保存するには、Ctrl + S(Windows)またはCommand + S(Mac)を使用します
  • プロジェクト管理: プロジェクト機能を活用することで、作業ファイルを整理しやすくなります。プロジェクトを作成する際は、「New Project」からフォルダを指定して開始します

プロジェクト管理

RStudioには「プロジェクト」という機能があり、これを使うとファイル管理がしやすくなります。

  1. プロジェクトの作成:
    • 左上の左から2つ目の緑の+を押す
    • “New Directory” → “New Project”を選択
    • プロジェクト名と作成場所を指定
  2. プロジェクトの利点:
    • 関連するファイルを1つのフォルダで管理できる
    • 作業ディレクトリが自動的に設定される
    • プロジェクトごとに環境を分けられる
  3. プロジェクトの起動:
    • .Rprojファイルをダブルクリックする
    • RStudioの右上のプロジェクト名をクリックして切り替え

便利な機能

1. キーボードショートカット

効率的に作業を進めるために、以下のキーボードショートカットが役立ちます

コード編集

元に戻す(Undo)/やり直し(Redo)

Ctrl+Z元に戻す(Undo)Ctrl+Shift+Zやり直し(Redo)

あまりに当たり前なので記載されていないCtrl+zですが,Redoのショートカットは1年位前に知りました。Ctrl+Yではないですよ,みなさん。

pipe演算子を挿入

Ctrl+Shift+Mpipe演算子(`%>%`)を挿入

選択行をコメント/非コメントに

Ctrl+Shift+C選択行をコメント/非コメントに

コメントアウトしたり,またそれを戻したりするのはしょっちゅうですね。なお,このショートカットはRスクリプト(R言語)以外でも適切に反応してくれる場合もあります。ぜひ別ファイルや別言語でも試してみてください。

コード補完・スニペット挿入

Tabコード補完Shift+Tabスニペット挿入

RStudioは非常に強力なコード補完機能がありますし,スニペットも充実しています。

セクション挿入とジャンプ

Ctrl+Shift+Rセクション挿入Alt+Shift+Jセクションなどへジャンプ

Rスクリプトにはセクション区切りを入れましょう

RStudioの便利なヘルプ機能

  • 右下のHelpペインで詳細表示
  • ヘルプページ内での検索
  • 例のコピー&実行が可能